【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜

プ、プ、プ・・プルルルル プルルルル

『もしもし、奏。体育祭の練習は進んでる?』

そうだ。その事も話さなきゃならないんだ。

「楓舞さん。それがあたし、ケガしちゃって...大したことはないんですけど」

『ケガ!?どこをケガしたんだい?』

「右足を捻挫して。病院の先生の話だと体育祭までには間に合わないらしくて」

『そっか。そんな大変な時に傍に居られなくてごめんね』

「いいんですよ。忙しいんですから」

『今からそっち行こうか?』

「いや、あの...」

「大丈夫です。奏には僕がいますから」