【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜

捻挫か。体育祭までに治るといいな。楓舞さんがいたら凄く心配するだろうな。それにしても痛い。

「杉原さんと日高君って仲良いのね。付き合ってるの?」

「いえ!幼なじみなだけで...」

「そうなの」

楓舞さんが学校を辞めて新しい養護教諭の女の先生が来た。
初めて話して急に『付き合ってるの?』って言われてちょっとびっくりしたな。まさか初対面でこんなこと言われるなんて。

「ごめんなさいね。ちょっと気になって」

「いいえ。全然気にしてませんから」

「そういえば杉原さんってよくケガしてたんだってね。昔の記録見てたらやたらとあなたの名前が出てきてて」

「あ、はい。ドジっ子なもんですから」

「去年までの先生苦労したんでしょうね。こんなにケガされて」