【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜

「あたし!?」

「うん。僕は奏に会いたくてこの町に帰ってきたんだ」

「それってつまり...!」

「僕はね君のことが好きなんだ」

「気持ちは嬉しんだけどあたしは...」

薬師寺先生と付き合っている。本当はそう言いたい。言いけど元とはいえ、教師と付き合っているなんて言えない。

「もしかして他に好きな人がいるの?」

奏は黙って頷いた。

「それって平川君?」

「えっ!違うよ!平川君は友達で...!」

「平川は奏に告白したけど振られたの」

「新田、お前なぁ」

「ホントのことでしょ?」

「後で覚えておけよ」