「明日の朝…また胸が痛かったら、行きますね…」


どっちみち病院には行かなくちゃ行けない気がする。
ちゃんと検査してもらわなきゃ。


「俺も一緒に行こうか?」


意地悪っぽくニヤリと笑う先輩に、私もクスッと笑みが溢れる。


「初デートが病院は嫌です〜!」


「ははっ、検査終わったら連絡待ってるからな」


目尻をクシャリと潰して微笑みながら、私を優しく撫でる先輩。


「待っててくだいね!」


私も先輩に負けない笑顔で返した。







ねえ、先輩。
今でも後悔してるの。
病院に行ってしまったことをー。


もし、この時病院に行かなかったら…って、どうしても考えてしまう。


でも、病院に行かなくても、
私と先輩はこうなる運命だったのかも知れない。


ううん。
きっと、こうなる運命だったんだよねー…。