*
ー放課後。
朝、いつも別れる学校の近くにある公園に行く。
その公園の周りから死角となるベンチに座り、部活終わりの先輩を待つ。
先輩と付き合って2ヶ月経ったけれど、特に何も進展はない。
デートは1度もしていないし、
手を繋ぐことも、それ以上なんてもってのほか…。
欲を言えば、デートはしてみたいよ?
してみたいけど、誰にもバレたらだめだから。
それに、デートのお誘いをして、断られたら嫌…だしね。
10分ほど待っていると、ジャリ、ジャリと、砂の擦れる音が聞こえてくる。
音が近づく度に、ドキドキと心臓の心拍数が上がっていく。
「未来、お待たせ」
部活終わりの先輩が現れ、私の隣に腰を下ろした。
唯一、先輩とゆっくり話せるのは、放課後のこの時間だけ。
それだけでも、私にとっては十分すぎる至福の時間。
「今日もお疲れ様です!」
先程、コンビニで買った冷えたスポーツドリンクを差し出す。
「ありがとう」
スポーツドリンクを受け取り、ゴクゴク、と喉を鳴らしながら飲む。
それが妙に色っぽい。
…って、こら自分!しっかりしろ!
自分の両頬を軽く、パシっと叩いた。
「未来?」
私の急な動きを不思議に思ったのか声をかけてくれる。
「あ、いやっ!
そうだ!先輩は何にしましたか!?」
あたふたとしながら、急いで別の話題を振る私。
「何って?」
「スポーツ大会です!」
「ああ。バスケットボールだよ」
シュートの真似をしてくれた先輩にまたキュンと胸が鳴った。
ー放課後。
朝、いつも別れる学校の近くにある公園に行く。
その公園の周りから死角となるベンチに座り、部活終わりの先輩を待つ。
先輩と付き合って2ヶ月経ったけれど、特に何も進展はない。
デートは1度もしていないし、
手を繋ぐことも、それ以上なんてもってのほか…。
欲を言えば、デートはしてみたいよ?
してみたいけど、誰にもバレたらだめだから。
それに、デートのお誘いをして、断られたら嫌…だしね。
10分ほど待っていると、ジャリ、ジャリと、砂の擦れる音が聞こえてくる。
音が近づく度に、ドキドキと心臓の心拍数が上がっていく。
「未来、お待たせ」
部活終わりの先輩が現れ、私の隣に腰を下ろした。
唯一、先輩とゆっくり話せるのは、放課後のこの時間だけ。
それだけでも、私にとっては十分すぎる至福の時間。
「今日もお疲れ様です!」
先程、コンビニで買った冷えたスポーツドリンクを差し出す。
「ありがとう」
スポーツドリンクを受け取り、ゴクゴク、と喉を鳴らしながら飲む。
それが妙に色っぽい。
…って、こら自分!しっかりしろ!
自分の両頬を軽く、パシっと叩いた。
「未来?」
私の急な動きを不思議に思ったのか声をかけてくれる。
「あ、いやっ!
そうだ!先輩は何にしましたか!?」
あたふたとしながら、急いで別の話題を振る私。
「何って?」
「スポーツ大会です!」
「ああ。バスケットボールだよ」
シュートの真似をしてくれた先輩にまたキュンと胸が鳴った。

