え?
なに?
「未来も自己紹介!」
私の背中を軽くポンッと叩く。
.....え?
私も自己紹介...?
入部しないんだよ?
私も自己紹介をする必要があるのか不思議に思いながらも「向井未来です」と名前だけ言った。
「中学の時、部活に入ってて―――――――」
私の横で、先輩と沙羅が話している。
黒田先輩の目って、垂れ目なんだな。
先輩の唇って、ふっくらしてて綺麗だな。
身長が低い割には、すごく大人びて見えるな、とか。
私とは、真逆すぎる....
先輩が羨ましい。
――そう思ってしまう。
私も先輩みたいになれたら...
ううん、違う。
先輩みたいに、じゃない。
黒田先輩になりたい。
だって――――。

