「……ごめんね」


謝りながら、そっと壁と爽斗くんの間に入って、
リモコンで電気を消した。



「おや、おやすみ、なさい……」



うう。
心臓、ドキドキしすぎて苦しい。



電気の消えた天井を見つめながら、
何度も深呼吸してる。



横向きで寝てる爽斗くんの背中に
ぺったりとあたしの体の側面がくっついてるんだもん……。


とくん、とくん、と爽斗くんの心臓の音が聞こえる。


穏やかで心地いいリズムを聞いていたら
いつの間にか、眠ってしまっていたらしい。