もう少し端にいってくれたら、
普通に二人で寝れそうだと思うけど。



「……うーん、」



どうしよう。


爽斗くんと壁の間に入って
挟まるように寝るしかないかな。


……でも、緊張する。



それに昔は、よく一緒に寝たけど
いつからかそんなのは無くなったし、
爽斗くんはあたしと寝るのなんて
絶対嫌がると思うんだ。



「爽斗くん、ねぇ、起きて?」



……ぜんぜん起きないよ。
爽斗くんは眠りが深いんだよね。