【完】爽斗くんのいじわるなところ。

――ガラッと扉を開くと、ふたりの視線が同時にこっちにむいた。


二人そろって、なんて顔してんの。


そんな慌てんなよ、優心。


俺はもう、お前の邪魔なんかしない。


莉愛も慌てなくていいよ。


……もう、いじめないから。



「よかったね、莉愛。お前ずっと優心のこと好きだったもんな?」


「え……」


え、じゃねーだろ。


はやく頷けよ。それだけで優心への想いが伝わんだから。


……伝わるように、促してやってんだからさ。


ぐっと、こぶしを強く握った。



「優心と莉愛が両想いって、俺ずっと気づいてたよ」



なのに欲しくて、欲しくて、手だしてごめんね。


莉愛には好きなやついんのに悪あがきのキスなんかして、


最後の最後で、



――『あたしのことからかって、楽しかった……?』




あんなふうに傷つけてごめん。