【完】爽斗くんのいじわるなところ。

爽斗くんの言葉を思い出しては、悶絶したくなるような衝動を抑え、ウエイトレスの仕事に集中する。



だけどあたしときたら、お客さんに「いらっしゃいませ、ご注文は何にしますか?」というのですら、すこしこわい。



接客業に向いてなさすぎる…。



「お! きみ可愛いねー! 名前なんていうの?」


「え……えっと、藤光莉愛です……。ご注文は……?」


「莉愛ちゃんがほし~」


こういうノリが、この世界のどこかで流行っているのだろうか。


このやり取りはもう4組目になる。



『俺が代わるよ』と優心くんが助けてくれたのは最初の2組。


その後優心くんはシフトを終えて、心配そうにしながら友達に引きずられるように教室をあとにした。



3組目は時間はかかったけどなんとか自分で接客をすませられた。



でもこの四組目の他校の制服をみにまとった男子生徒たちは、なかなかしぶといし、それに見た目の威圧感が半端じゃない……。