【完】爽斗くんのいじわるなところ。



「……っ」



それ……どういう意味?


ほっぺにキスしたのも……どうして?


……爽斗くん、わかんないよ。


教えて。



「爽斗くんは……。あたしのこと……どう思ってるの?」



震える声で、せいいっぱいの勇気を出して聞いた。



でも、聞こえてくるのは、ふたりの足音だけ。


考え込むような沈黙の後、



「……逆に俺は、莉愛のことをどー思っとけばいいの?」



爽斗くんに質問返しされて、戸惑ってしまう。



「……え、と。わかんないけど……」



言い淀むあたしに、彼は片側の口角を上げて、



「莉愛が望む通りに思ってやるから、言ってみれば?」



挑戦的にそう言った。




「……それって、」




例えば、あたしが「親友になって」って言えば親友って思ってもらえるの?



極端なことを言えば、「好きになってください」って言ったら、好きになってくれるってこと?



だとしたら……。


そんなのは全然違う。