門の外には優心くんの姿はなかった。
あたしだけ、逃げ切っちゃったのかな。
……優心くん、もしかして捕まっちゃったかな……。
いや、優心くんは足が速いし、あたしがいなければきっと撒けるよね……?
不安に眉根を寄せながら、門を出てすぐのところを行ったり来たり歩いていると。
――ガシャン、
「ひっ」
背中にある門が揺れて、ビクッとしながら振り返った。
見上げる先には、金色の満月を背景に、門の上にまたがった生徒がいる。
街灯の逆光でよく見えなくて、目を凝らす。
「優心くん……?」
小首を傾げたとき。
軽くジャンプして地面に着地した、その人の顔が街灯の光に照らされて……。
……息をのむ。
「……お前さ、かくれんぼ下手なの忘れたの?」



