そう言いたいのに、言葉にできなくて、 気づけばずっと見つめていた莉愛の瞳がぐらっと揺れる。 莉愛が俺に怯えるときの癖。 ……なんで今怖がるの。 俺なんもしてないじゃん。 体に力が入って、ぎりっと奥歯が鳴る。 莉愛はハブられるよりも 俺と二人でいるほうが怖い? むかつく。 手に入んないお前なんて大嫌いだ。