「なに本気で泣いてんの?」 「っ、うぅ」 「むかつく……。お前の幸せなんて、俺がぜんぶぶち壊してやりたくなる」 「……っ」 あの日も同じことを言われた。 頭、真っ白になっていく……。 「……爽斗くんなんか……、大嫌い……」 ……よみがえる。 夏祭りがトラウマになったあの日 同じことを言った自分を、たった今、思い出した。