【完】爽斗くんのいじわるなところ。

莉愛は感動しながら学習机の上にノートを開いている。


小学校の時も
見るからに優心と莉愛は両想いだったのに
ふたりは結局付き合ったりしなかった。



……なんでだったんだろう。


今だって両想いなのに、優心はなんで告んないの?


莉愛が告白できないチキンなのはわかるけど。



てか、俺の付け入る余地ってまだ残ってんの?



「ねぇ、莉愛は好きな人じゃないひとから告られたらどーすんの?」


「へ……? そんなことあるわけないでしょ……」


「もしもの話だよ。めんどくさいな」


「う……。好きな人じゃなかったら、絶対に断るよ」


「へー」


お前、すげー振るじゃん。


「……むかつく」



ぺちっとデコピンをくらわすと、
「いたっ」と目を閉じて額をこする莉愛。


可愛さ余って憎さ百倍。


あまりにむかつくから暗示でもかけとこうかな。


【莉愛は彼氏ができない。】
その思い込みは今ね、テストより大事だと思うよ。