「ちなみに俺はねー、間違いまくってもいいし嫌われてもいいから、俺は俺ーっていうポジティブであれたらなって思うけど。そんなポジティブより莉愛ちゃんのネガティブの方が魅力的なんじゃない?」



それはブンブンと頭を横に振って大きく否定する。



「それは違うよ。優心くんの方がずっと魅力的……!」



立ち上がる勢いで言ってしまって、優心くんはぽかんとしてから噴き出した。



「あははっ。うれしー。つまりみんなそのまんまでいーんだって。俺は、そのままの莉愛ちゃんが好きだよ」



「あ……、うん。ありがとう」



照れながら頭を下げると、優心くんはクスっと笑った。



「好きって、莉愛ちゃんが捉えてるのよりもうちょっと特別なんだけどなー」


「え?」


「ううん。なんでもない。勉強しよっか」


と、勉強して30分。


「莉愛ちゃん、ぼーっとしてるよー」

「あ、ごめん……」


はやくも集中力が途絶えてしまった。