【完】爽斗くんのいじわるなところ。

「このリュック、弁当の重さだったんだ」


ベンチに座って、お弁当を広げる。



「あ……寄っちゃってる……!」


詰めるのけっこう頑張ったのに、ぐちゃぐちゃ……。



「「……」」



悲惨なお弁当の中身をみてあたしたち、沈黙しちゃっていて……。


……こんなの、絶対にお店で食べた方がおいしかったよね。


「ごめん、俺弁当入ってるなんて思わなくて」


「ううん、言ってなかったし……それにこれはあたしが玄関で転んだ時のせいだと思う……。ごめんね……」


マヨネーズがへんなとこに流れているし、
爽斗くんの好きなから揚げも
なんだかしんなりしてる……そりゃそっか……。


「食べていい?」


「……うん」


いただきますの声を聞きながら、
消えたいくらい申し訳なくて恥ずかしい。