【完】爽斗くんのいじわるなところ。


唾を飲み込んで見上げる、背の高い二人。


……どうしよう、怖い。



体が小さく震え始める。



「君、高校生だよね? 俺らR大生なんだけど、ご飯だけでもいいし行こうよ?もちろんおごるよ」



ずいずいと距離を狭められているのに、
怖くて、うごけない……。


一人の手がこっちに伸びてきた時、




「莉愛!」と声が聞こえた。



その瞬間、
さっきまでの金縛りが魔法みたいにとけて、
あたしは弾かれるように走り出した。



「爽斗くん……!」




夢中で爽斗くんの背中にしがみついたとき


あたしの両手ががたがたと震えているのに気づいた。



「大丈夫だから」


爽斗くんがあたしの片手をぎゅっと握って。


盾になる様にたっている爽斗くんは、
大学生たちに噛みつくように言った。



「……あんたら俺のもんに何してくれてんの?」