「すみませーん」 と男の人の明るい声に引き留められた。 「は、はい?」 「おねーさん一人できてんの?」 「い、いえ……友達と」 「じゃあさ、友達いれて俺達と一緒に回んない?」 大学生くらいの茶髪のふたりに道を塞がれて、 爽斗くんの後ろ姿が見えない。 「あの……あたし、友達がいるから、」 こ、怖い……。 「うん。だからその子も一緒にさー。てか君すっごい可愛いよね」 「お人形さんみたいじゃん」 何、これ。 これって、誘拐だよね……? どうしよう。 こういう時は大声……でないよ……。