【完】爽斗くんのいじわるなところ。


「特に優心とか、莉愛にべたべたしてくる奴が一番、まじで無理だから。わかった?」



茶色い瞳があたしを見てる。

……迷うわけなく、あたしはこくりと頷いた。



「うん。爽斗くんだけにする」


他は入れない。



「そういう素直なとこ……お前ずるいよね」



ぐいっと腕を引っ張られて、
頬が彼の胸板に当たる。



長身で細身のシルエットが想像させるままの骨っぽい感触。



「……なんなんだよ」




ふわりと爽斗くんの甘い香りに包まれたあたしは


両手で抱きしめられていて……。



「爽……斗、くん」



動揺しすぎて、もぞっと動いた瞬間。



「動くな。大人しくしがみついてろ」



冷ややかな絶対的命令。

なのに、
ぎゅっと込められる力はこんなに優しいんだ……。



ドキドキして、
何も考えられなくなっていく。