【完】爽斗くんのいじわるなところ。


「当てるって……」


当てるもなにも
怒り、だけど。



爽斗くんの目が細まって、
弧を描いて嗤う口元は
のんびりと声を出した。




「"他の子なんか見ないで"」


ずばり当てられて
動揺したあたしの瞳が揺れる。




「そ、そんなわけない……っ」



「じゃあなんで怒ってんの」



あたしの手を引いて、ベッドに並んで座らせるとニヤリと笑う。



「妬いたんでしょ?」





彼はきっと確信してる。


たぶんあたし、そうとう丸見えな態度だったんだろうな……。


どう言い逃れしたらいいの。




「……」


結局あたしは
言い訳の一つ思い浮かばず


コクリとうなずくことになってしまって。



「……、ふ」



小さく吹き出した爽斗くんが
肘であたしを小突く。



「痛」



すると爽斗くんはあたしの顔を少し覗き込んで、


「いんじゃん。俺のこと独占してみる?」



ドキ、と心臓が鳴る。



「…え」


独り占めしていいの?
あたしが?


それって……どういう意味?



「爽斗くんをあたしのものにするってこと?」


「したいならねー」



軽く笑う爽斗くんの横顔を見ながら、


戸惑いつつも嬉しくなってくる。


だってそれって、
きっと、


……幼馴染よりは、上の存在?



だよね?