白いドレスを着て、あなたと離れた半分を”埋めた”
随分前に離れてしまったけれど、また繋がれたわ。
そして、このままずーっと────。
「世界一綺麗よ」
「何を言っているの、顔は一緒よ」
「だって双子だもの」
「私たちは世界一の幸せ者ね」
「一生このまま、ずーっと一緒」
「死んでも一緒よ」
何もない、真っ白な世界でも、あなたがいれば怖くない。
だから、永遠に──────────。
『愛してる』
小瓶の落ちる音が、部屋に響く。
「ご来店、ありがとうございました」
その部屋に残った剥製は、窓から差し込む光に照らされ、2人の美しさをより確かなものにしていた。
