担任の先生から最後通告が届いた。

『授業をサボるのなとはもう言わない。
でもそろそろ、クラスに顔を出しに来い』

あの例の一件で蓮から距離を取っている私は授業をサボり続けている。
いや、だって。
ずっと好きだった人を押し倒して、しかもキスまでしたのに、のこのこと顔を合わせるなんてそんなの無理に決まっている。
今のところ課題を提出して何とか免れてきたが、もうそろそろ学校的にもそういう訳にはいかないらしい。

それになんていったって、あと2週間後には体育祭が始まる。
練習期間やその他諸々の事を考えると、本当にもう、クラスに顔を出さないといけない。


「はぁ、憂鬱だ」


でもまだ、蓮や茉心に顔を合わせる決心ができてない。