「桜来って明日の放課後空いてる?」
「え、何で……」
「一緒に服買いに行こうぜ!」


嫌い。嫌い。嫌い。嫌い。
この鈍感男。
アンタなんかこれっぽっちも好きじゃない。
好きじゃない。好きじゃない。好きじゃない。


「他の男友達に頼んだら?」
「いやいや、俺が頼りにしてるのは桜来だけ何だよ」


嫌い。嫌い。嫌い。
このたった一言。
何でもない一言で一喜一憂する私が嫌い。


「……しょうがないな。そのかわりに何か奢ってよ?」
「もちろん!」


死んじゃえばいいのに。
馬鹿な私。