私の質問に申し訳なさそうに答えた春輝に私は苛立ちを隠せなかった。


「なにそれ……」
「えっ、いや、だから」
「それって、アンタが私に、「私の事を好きになってごめんなさい」って言ってるみたいじゃない……」
「っ!? いや、そんなつもりじゃなくて!」


慌てて訂正する春輝。
だけど、少し遅い。


「今回のカメラの事と、春輝が私を好きになった事関係ある!? ないって言うならアンタは胸張って私の事好きでいなさいよ!」
「っ…………」


感情任せで言ってしまったけれど、冷静になって考えるととんでもない事を言ってしまったような気がする。


「それってつまり、先輩は俺の事好きっていうこと?」
「っ、はぁあ!?」