「…君? 三浦君?」 はっとした。 宮田が俺を見ている。 「三浦君、どうかした? 返事がないから。」 いつの間にか、俺まで回ってきてたみたいだ。 「いえ。 何でもないです。 すいません。」 宮田はいぶかしげな顔をしていたが、やがてまた出席をとり始めた。 午前の授業が終わり、昼休みになった。 職員室に用があるから先に言っといてくれと杉田に言われた俺は、一人で学食に向かった。 学食は生徒で混みあっていた。 何とか席を見つけ、座った。