貴方がくれたもの

「初めてだから、緊張してるだけw」


それでもまぁ、そこそこは稼げた。さすが夜。


はぁ。憂鬱。


そんなことを考えていると、電車が来た。


職場の最寄りまで10分。そこから待ち合わせのお店まで5分。


ギリギリだけど、着くな。


椅子に座り、ボーーっと変わらない風景に目をやった。


ほんと、のどかだな。あたしの心とは正反対。


今日も胃薬飲むか…。カバンの中から常備薬の一個である、胃薬を出して水で流し込んだ。


今日もどうせ、また胃が痛くなる。ほんと、憂鬱。




最寄りに着いた。時間は19:50。余裕か。


改札をぬけ外に出た時、タバコに手を伸ばした。


今日、早めに帰ろうかな。そんな事を考えながら、火をつける。


1口深く吸い込むと、セブンスターの煙が肺いっぱいに広がる。


この感覚がたまらなく好き。


吸って吐いてを繰り返し、短くなった頃目的地に着いた。


『あ!あみちゃーん!こっちこっち!』


「え、外で待っててくれたの?ありがとう〜!」


短くなったタバコを携帯灰皿に押し当てて、店の中に入った。