『よし!じゃあ帰るか!どっか寄るとこある?』


いつもいつもほんとに。眠いだろうに。


「じゃあ、家の近くのコンビニ寄って?タバコ買いたい。」


OK!とだけ言い車は走り出す。


走り出したのを確認したあたしは、自分の携帯をBluetoothに繋げる。


「曲、変えてい?」


いーよー!と言うと、自分の携帯でかけてた曲を止めてくれた。


すぐに掛けたのは、あたしが大好きな曲。


KGの最後の嘘。


『ほんと、その曲好きだよね。』


うん…大好き。


しんみりするんだけど、どうしても、この曲だけは聞きたくなる。



胸がギューって締め付けられるんだけどね。

けど、どうしても聞きたくなる。


酒が入ってるからかな。泣けてきた。


それに気付いたのか、こうは運転をしながらだけど、頭を撫でてくれた。


信号で止まれば、どんな短い時間でも抱きしめてくれた。


「大丈夫だよ。ありがとう」


『お前は笑ってろよ』


うん…