「僕は葵柚絆(あおいゆずき)と言います。真斗さんの所有される別荘で使用人をする傍ら、真斗さんの付き人をしております。今日は先生との共作をしてもらえないか聞きに参りました。どうか、先生と共作していただけませんか?」
深々と葵さんに頭を下げられて、私は森田さんの方を見る。森田さんも真剣な目をしていて、本気なんだと伝わってきた。
小説家になって他の小説家の人と話をする機会はあったけど、共作なんてしたことがない。しかも相手は大人気作家で、下手をすれば真斗さんの人気を下げることになるかもしれない……。
色んな不安はある。でも、やってみたいという思いや、小説界での先輩に色々なことを教わりたいという気持ちの方が大きかった。
「……やります!ぜひ、やらせてください!」
「本当ですか!?ありがとうございます!!」
私が答えた直後、ガバッと音がつきそうなほどの勢いで葵さんは顔を上げる。その顔は心から安心しきった顔で、私はクスリと笑ってしまう。
深々と葵さんに頭を下げられて、私は森田さんの方を見る。森田さんも真剣な目をしていて、本気なんだと伝わってきた。
小説家になって他の小説家の人と話をする機会はあったけど、共作なんてしたことがない。しかも相手は大人気作家で、下手をすれば真斗さんの人気を下げることになるかもしれない……。
色んな不安はある。でも、やってみたいという思いや、小説界での先輩に色々なことを教わりたいという気持ちの方が大きかった。
「……やります!ぜひ、やらせてください!」
「本当ですか!?ありがとうございます!!」
私が答えた直後、ガバッと音がつきそうなほどの勢いで葵さんは顔を上げる。その顔は心から安心しきった顔で、私はクスリと笑ってしまう。


