日差しが眩しい。



白い砂浜が太陽光を反射している。




「海〜!」




私たちの夏休みの計画の発案者である玲央が1人で楽しそうにしている。



それに相反して、私はというと、




「暑……。」




暑さでテンションが下がっていた。



なんで海って、異常気象がデフォルトなのだろう。



体感温度が無駄に暑い。




「日影作ってやるから、それで我慢しろ。」




そう言って翔吾がパラソルを組み立ててくれている。



ちなみにこのパラソルは、芽瑠と玲央のお母さんが準備してくれたものだ。




「あれ、玲央は?」




ふと辺りを見渡したけれど、玲央の姿がない。




「放っておいていいよ。玲央だもん。」




芽瑠が何の躊躇もなくそう言った。



"玲央だもん。"で片付けられるのが凄いと思う。



私も、まあそうだよね~……くらいの気持ちになってるから余計に凄い。