「うん、まあ…そんな感じ♪」 私が言った。 直はまた嬉しそうな顔をして頷いた。 「これから怜の家にお邪魔するんだ♪」 美嘉の言葉に私は耳を疑う。 まだ好きを隠せない。 隠さなくちゃいけないのに。 「………直くんも…くる…?」 私の声に怜は何の反応も見せず 「じゃあ、お先に」 って先を行ってしまった。 「兄弟なんだ」 直はホッとした表情をして 「お邪魔します」 とだけ言った。