窓際でKISS


「うん、まあ…そんな感じ♪」

私が言った。
直はまた嬉しそうな顔をして頷いた。


「これから怜の家にお邪魔するんだ♪」

美嘉の言葉に私は耳を疑う。
まだ好きを隠せない。
隠さなくちゃいけないのに。



「………直くんも…くる…?」


私の声に怜は何の反応も見せず
「じゃあ、お先に」
って先を行ってしまった。

「兄弟なんだ」

直はホッとした表情をして
「お邪魔します」
とだけ言った。