「雛乃、いいの?」

いつもの四人で下校中、凛が言った

「何が?」

「佐藤先生に合わなくて」

「は?」

加藤君がびっくりしたような声を出した

「・・・別に」

そう私は言い捨ててまた歩き始めた

今から私の家へ行って勉強会をする気だった

分かったんだ

凛のキモチ・・・

けどね・・・凛

私は嬉しいんだ

もぅ春兄と会うことはない

私が会いに行かなきゃ、会わない

この儚い恋心も消える

だから嬉しかったんだ

嬉しかったのに・・・