俺の友達は超能力が使えるようです!

学校へはいつも一緒に行っている。帰りは残念ながら朱莉は委員会に入っているので一緒に帰れない時もあるけど……。

「わっ!一くんだ……」

「イケメン!告白しようかな〜」

「やめときなって!あの人シスコンだよ?」

そんなことをヒソヒソ話す女子は無視して俺は朱莉と喋る。朱莉マジ天使。尊い!

「今日は確か部活だったよな」

「うん、そうだよ!油絵の続き仕上げなきゃ!」

頑張るぞ、と言っている朱莉が世界一可愛い。世の中の女子よ、我が妹を見習え!

俺と朱莉は美術部に入ってる。まあ俺は朱莉が入るから入ったってだけで、芸術のことなんてほとんどわからないし、絵もそんなにうまくは描けないんだけどな。

「俺はアイツと喋ってようかな〜」

俺はこの街で初めてできた友達の顔を思い浮かべる。同じクラスで一番喋るんだ。部活中もよく喋ってる。

「ちゃんと部活参加してよ〜?」

そう言う朱莉に「わかってる」と言い笑うと、「おはよう!」と声をかけられた。アイツだ!