俺の友達は超能力が使えるようです!

ん?どゆこと?

俺と優は顔を見合わせる。もしかしてーーー。

「君も何か能力が使えるの?」

優の問いに朱莉は「はい!」と頷いた。朱莉は幼い頃から相手の頭に見せたいものを見せることができるテレパシーの能力が使えたらしい。そして誘拐された時に優に能力を使ったようだ。

「先輩も同じ能力者なんだって出会ってすぐに直感でわかりました。運命感じますね」

今、私先輩にすごくドキドキしてる……。そんなことを上目遣いで優に朱莉は言っている。たまらず俺は言っていた。

「ダ、ダメだ〜!!交際は認めん!!」

「結婚を反対する父親か!!」

優と朱莉に同時に突っ込まれる。そして俺たちは三人で笑い合った。