俺の友達は超能力が使えるようです!

「テメェェェェェェ!!俺の妹に何してんだ!!殺す!!」

俺は勢いよくドアを開け、男に向かってほうきを振りかぶりながら突進していく。朱莉も男も驚いていた。朱莉の顔はそれは天使みたいに可愛かったぜ。男はキモかったけど……。

「成敗してくれる!!」

俺はほうきで男の頭を思い切り叩く。そして膝蹴りをお見舞いした。すぐに優が男を拘束して警察を呼び始める。

「朱莉、大丈夫か?」

結束バンドをハサミで切り、俺は朱莉に訊ねる。朱莉は「こ、怖かった……」と言いながら俺に抱きついてきた。キュン!

「無事でよかったよ。怪我とかはない?」

優がそう言い、朱莉を見つめながらしゃがむ。朱莉は「先輩も来てくれてありがとうございます!」と言って微笑んだ。

パトカーのサイレンの音が近づいてくる。誘拐事件はこれで解決だな。ホッとする俺に朱莉が「助かってよかった」と呟く。

「先輩にうまくパズルのピースが届いてよかったです」