優が初めて透視を使ったのは小学一年生の頃。交通事故に遭ってから能力が使えるようになったらしい。
透視能力を使うと、視たいと思った場面を視ることができる。普段は自分がその空間にいるように視たいものが視えるのだが、能力がうまく使えないとパズルのピースのように一部しか見えなかったりするらしい。
「だから、全てうまく視えるとは限らないんだ」
優はそう言うが、そんなことを気にしてなどいられない。俺はまっすぐ優を見つめて頼む。
「大丈夫!優、朱莉に何があったか教えてくれ」
「わかった。じゃあ妹ちゃんが帰っているところから見てみよう」
優はそう言い、目を閉じて意識を集中し始める。すると数分もしないうちに優が「まずいな……」と言って目を開けた。
「何がわかったんだ?」
「妹ちゃん、何者かに誘拐されたみたいだ。帰ってる妹ちゃんを黒ずくめの男が無理やり車に押し込んでた。黒のステップワゴン。ナンバーは偽造されているからあてにならない」
透視能力を使うと、視たいと思った場面を視ることができる。普段は自分がその空間にいるように視たいものが視えるのだが、能力がうまく使えないとパズルのピースのように一部しか見えなかったりするらしい。
「だから、全てうまく視えるとは限らないんだ」
優はそう言うが、そんなことを気にしてなどいられない。俺はまっすぐ優を見つめて頼む。
「大丈夫!優、朱莉に何があったか教えてくれ」
「わかった。じゃあ妹ちゃんが帰っているところから見てみよう」
優はそう言い、目を閉じて意識を集中し始める。すると数分もしないうちに優が「まずいな……」と言って目を開けた。
「何がわかったんだ?」
「妹ちゃん、何者かに誘拐されたみたいだ。帰ってる妹ちゃんを黒ずくめの男が無理やり車に押し込んでた。黒のステップワゴン。ナンバーは偽造されているからあてにならない」


