｢なーに？お前らも2組？｣
無気力な低音ボイス。
振り返るとそこには
もう1人の幼なじみ且つ親友の
槙尾 大和(まきお やまと)
が立っていた。
蘭子よりも背が高く、
いつもの眠そうな目で
あたし達を見下ろす大和。
｢あっ、大和だ、おはよ〜！｣
｢おは〜。お前らもってことは、大和も…？｣
軽く挨拶を交えた後、
蘭子は大和の言葉を復唱した。
確かに。
お前らもって言うことは…
｢そのとーり。俺ら3年間、一緒だなぁ！｣
大和はそう言って、
ニカッと八重歯を出して笑った。
やっぱり。大和も2組なんだ！
昔っからいつも3人一緒だったけど、
流石にここまで来るとビックリしちゃうな。
でもでも！大好きな2人と同じクラスか。
2年生も楽しい高校生活を送れそう…！
