そこから、ずっとこの文通は続いている。

私は手紙を広げた。


リリアへ
お元気ですか?僕は今…

まーくんの手紙を読んでいると、自然に笑みがこぼれてくる。

あの1回しか、まーくんには会っていない。


だけど、このずっと続いている文通で、色々うれしいこと、悲しいこと、たくさん語り合い、時には悩み相談なんかもして、もう私達は、親友のようだった。


まーくん、元気そうでよかった。

住所は隣町だから、会いにいこうと思えば、行ける距離だ。

今度行ってみようかな。


まーくんの、手紙の最後の文に、目が止まった。

今、好きな人が引っ越してきて近くにいるんだ。
まだ思いも告げてないし、片思いなんだけど、ずっと好きだったから、いつかは告白して、一緒になれたらいいなと思っているよ。
リリアは、そうゆう人いるかな?
ではまた

手紙は、そこで終わっていた。