■王とメイドの切ない恋物語■

「それで?」

私は、続きを聞いてみた。


「ああ、たぶんジュリアは、その情報をどっかで聞いて、俺と王が仲いいことを知ったんだ。だから、俺に王のこと何でも良いから教えてくれって、よく聞きに来てるんだよ」

そうだったんだ…。



え?

それってつまり…

私は、エリックの顔を見る。

「あぁ、たぶんジュリアは、王が好きなんだと思うよ」




ガーン。

他にも、トーマ様のことを好きな人がいたなんて。

そうだよね、トーマ様かっこいいもんね。

「はぁー」

思わず、ため息が出る。




エリックは、私の肩をポンポンと叩き、

「本当あいつ、もてるよな。でもまぁ、気にしなくていいかもな。今は両思いなんだろ?」

「そうだけど…」

私は、うつむく。



「なら、あいつを信じてやろーぜ。ちょっとやそっとで、ぐらつくような男じゃないって」

「・・うん、そうだよね!」

私は、顔をあげた。

「王のこと、大切にしてやれよ。一応、俺の親友だからな」

私は、コクリと、頷いた。

「ありがとう、エリック」

「おう!」




新たなライバル出現か。

エリザベス姫が言ってたのって、ジュリアのことだったんだ。

なんかわからないけど、手強そうな気がするよ。

はぁー。めげるな私。

がんばろう。




その後、トーマ様の小さい頃の話とか聞きながら、のんびりして、エリックにお礼を言って、私はお城に戻った。