■王とメイドの切ない恋物語■

「あっ!ねー、ねー、エリック。話し変わるけど、実際、ジュリアと、どうなのよ?」

私は、黄色い果物の皮を剥きながら、エリックにからんでみた。

「だから、違うって。それなんだけどよ、リリア、気を付けたほうがいいぞ」

「へ?何が?」

なんのことだろう?

「あいつ…ジュリアが、俺に、王のことばかり聞いてくるんだ」

どういうこと?

少し不安になる。

「俺、親もここで働いてるから、小さい頃から、よくお城にお手伝いに来てたんだ。だから、王とは年も近いし、昔はよく遊んでたんだよ」

エリック、昔から、お城に来てたんだ。

エリックの親が働いてることも、トーマ様と仲いいのも初耳だよ。

エリック、わたしがトーマ様のこと、好きって言った時、複雑だっただろうな。

ごめんね、エリック。