「リリアは、ここに何しに来たの??」




そう聞かれて、はっと思い出した。

「あっ。私、パーティに飾る花を摘みに来たんだった。ここが、あまりに素敵で、つい、ぼーっとしちゃって。エリック、花を少し分けてもらってもいいかな?」

すっかり忘れてたよ。

だめだなぁー




「あぁ、そうだったのか。いいよ、好きなだけ持っていって。俺も手伝うよ」

エリックはカゴを、さっと持ってくれ、

花を摘むのを手伝ってくれた。





整った顔、深い茶色の髪、男らしく焼けた肌、

透き通った瞳。

その笑顔が、なんとも、さわやかだ。





エリックが手伝ってくれたおかげで、

すぐに、カゴいっぱいの花を、集めることができた。


「エリック、ありがとう。助かっちゃった」


「いいよ。花たちもパーティに出られて喜んでいると思うよ。さぁ急いだ方がいいんじゃないか?
また時間があるとき、遊びにおいでよ」

エリックは、微笑んでくれた。


本当かわいい!

笑顔が最高。


「うん、わかった!本当にありがとう。また遊びにくるね」

私は手を振りながら、エリックと別れ、庭を出た。