マーヤさんは、首を横に振った。

「あの容姿でしょ?すごく人気があるのよ。色々な所の姫が声をかけてくるけれど、全く相手にしないみたいなの。かるく流してしまう感じなの。中には本当に可愛くて、性格もいい姫なんかもいたのだけれど、全く・・・」


確かに、あれだけの容姿と、穏やかさがあれば絶対人気があるよね。

なんで、相手にしないのか、全くわからない。

どうして、恋人作らないの?

可愛くて、性格よかったら、恋人には、ぴったりのはずなのに。


「他のお城じゃ、何人も恋人を作っている王がほとんどだっていうのに。きっと、何か思うことが、あるのでしょうね」

「そうなんですね・・」


私は、その意味深な発言が引っかかりながらも、軽く相槌をうった