私は片付けを手早く済ませ、エリザベス姫の元に向かった。

どうだったんだろう?


二人とも、いつもと変わらない雰囲気だったし。

うまくいったんなら、もっとラブラブだろうし。

ダメだったら、もっと気まずい感じになるんじゃないのかな。

わからないよ。

ひょっとして、エリザベス姫、告白しなかったとか?

それはないか。

だったら、報告があるって、私を呼び出したりしないよね。

あー、もう、わけわからないよ。




考え事しながら歩いたので、あっという間にエリザベス姫の部屋の前まで来てしまった。


結果がどうであったにしろ、ちゃんと受けとめなきゃ。




私は真っすぐ前を向き、ドアをノックした。


「はい」

中から、エリザベス姫の声が聞こえる。

「リリアです」

私がそう言うと、どうぞ、と扉が開いた。



「そこに座って」


エリザベス姫が、ソファーを指差す。


「はい、失礼します」

私は、ソファーに腰掛けた。


少しの間、沈黙が続く。


エリザベス姫は、窓の外を見ている。


私は、エリザベス姫が、話し始めるのを静かに待った。

10分くらいして、エリザベス姫がこっちを振り返った。


お互いに見つめ合う。

「リリア、昨日の告白の報告をするわね」

エリザベス姫が、ぽつりと言った。

「はい」

私は、姿勢を正した。