「では、次お願いします。」

「はい。」

僕の番だ。

とても面倒くさい。

「僕の名前は渡辺湊(わたなべみなと)
です。これから1年よろしくお願いします。」

頭を下げる。

コソコソと声が聞こえる。

「え、渡辺くんってカッコよくない?」

「アンタ知らないの?彼、学年一のイケメンよ!」

うるさい。

わずらわしい。

人のことでギャーギャーと。

それで僕は傷つけられてきたのに。

どうして学習しないんだろう。

だから僕は死にたくなってくる。