少年が見たかった世界

家に着いた。

ここまで来るのはすごく長かった。

薬を飲む。

本当なら家事をしなければいけない。

でも今日くらいはいいだろう。

きっとお父さんも許してくれる。



お父さんは3年ほど前に死んだ。

俺はただひたすらに優しかったことだけ覚えてる。

もう声も顔を思い出せないけど、

ただただ優しかった。