少年が見たかった世界

山田さんは僕にお礼を言って帰っていった。

洗濯物をたたむ。

海は疲れて寝ている。

「はぁ…」

どうにも面倒くさい。

山田さんとは関わってはいけない気がするけど。

そういえば、今は1人か…

なら、素を出してもいいよな。

俺は嘘をついている時、誰かがいる時。

一人称が「僕」になる。

その反対が「俺」だ。

そんなことを思っていると雨が強くなっていた。

……空が泣いてる。

俺は雨が好きだけど、

雨は誰かが泣いている気がする。