少年が見たかった世界

山田麻里という女は僕みたい。

死にたいかはわからないけど、

作り物の笑いで自分を偽っている。

「あの、ありがとう山田さん。」

「いいえ、別に構わないわ。」

ふんわりとしている雰囲気なんだけど、どこがが違う。

「濡れちゃうから、入ってください。」

危険な香りがするから家に入れたくはないけど、

礼儀として濡れていたら入れるのが正しいだろう。

「いいわ、隣だもの。」