ロミオは、ふたりいない。


「オレたち
付き合ったんだし
付き合ってるぽいことしよ」



急に廣永が言った



え…


ドキドキ…ドキドキ…


急に鼓動が早くなった



「付き合ってるぽいこと…?」



ドキドキ…



「なんか
クラスメイトの時と変わんないから…」



それって

付き合ってるぽいことって…



ナル、先輩とやってんのかな?

そーゆーこと…とか…?



ドキン…



付き合ってるぽいこと…


心地よくない発言



「ジュリ!」



「え?」



「木々羅じゃ
今までと変わんないじゃん
…
みんな呼んでるし…」



なんだ…



「あ、そっか…
そーだね…
えっと、じゃあ、私は…
ヒロくん!」



「その呼び方
オレ、大嫌い!
勝手に女子たちが呼んでんでしょ」



「うん、そーだね…
じゃあ…ヒロ?」



「それ友達限定だから」



「じゃあ…?」



「ユート」



「ユート?」



成瀬もそぉ呼んでる

ユートって



「大切な人にしか許可しない呼び方」



「うん…ユート…」



「ジュリ…
…
好きだよ…
…
なんて…
ちょっと彼氏っぽい?」



照れながら廣永が言った



ドキン…



「うん、好きだよ、私も」



ドキドキ…



「え、マジじゃん!
…
誰が…?
誰が、好き…?」



「ユート…」



ドキン…



「ヤバ!めっちゃドキドキする」



「もぉ!廣永が言わせたクセに!」



「ごめん…
もぉ1回呼んで!」



「…ユート…」



「ありがとうございます」



「もぉ!そんなかしこまられたら
私が恥ずかしいよ!」



「だよね…ごめん…
…
ジュリ…好き…」



心地よく私の耳に響いた



ドキドキ…ドキドキ…ドキドキ…



付き合うって

こんな感じなんだね