ロミオは、ふたりいない。


「あーーー、負けたーーー」



教室に戻ったら成瀬が机で項垂れてた



ウソ

負けたんだ…



「おつかれさま」



「見てた?木々羅」



「ごめん…ちょっと…」



「珠莉、体調大丈夫だった?」



「あ、亜美ありがとね
大丈夫だった
日陰にいたら、よくなった」



「え、なに?
木々羅、具合、悪かったんだ?

言えよ…自販機で会った時…」



言ってたら、どぉなってた?



廣永と付き合ってなかったかな





「うん、でも大丈夫だから、もぉ…」



もぉ大丈夫

辛くない



廣永がいるから



「コレあるから、勝てると思ったのにな…」



私のタオル?



あ!成瀬のタオル!



「木々羅、オレのタオルどーした?」



「えっと…成瀬のタオル…」



「リョータ!」



廊下の方からタオルが飛んできた



廣永!


目が合った



ドキン…



「落ちてた!」



「あ、サンキュー」



廣永が私に手を振った



ドキン…

ドキドキ…



あのね

成瀬





廣永が



好きだよ