ロミオは、ふたりいない。


校舎裏の階段



「ここ、日陰でよくね?」



「うん
廣永、いい場所知ってるね」



「うん、いつも見てたから…」



「え?」



「いつも、ここから見てた…昼休み」



「昼休み?」



「うん
ほら…
木々羅のクラス、よく見えるでしょ」



「ホントだ」



「2年になって木々羅とクラス離れて
なかなか会えなくて…
ここからふと教室見た時
笑ってる木々羅が見えた」



「ヤダー、恥ずかしいよ
お弁当食べてるとことか見られてたの?」



「うん、よく見てた

かわいいな…って」



ドキン…



「オレね
ずっと好きだったんだよ
木々羅のこと

けど、言えなかった

気持ち、知ってたから…」



気持ち…



私が成瀬のことを

好きな気持ち



廣永は

気付いてた



最初は

どんな好きなのか

自分でも

よくわからなかった



だけど

ドキドキしたり

苦しくなったり



恋なのかな?って

思った時には

成瀬は先輩と付き合ってた



きっと廣永は

辛かった私を

心配してくれて



苦しかった私を

救い出してくれた